お父様は意外と強い。私も頑張らなくては。楽しいお夕飯を頂いて、お姉様手作りのパイをご馳走になった。美味しかった。帰りはパイのお土産をゲットした。

「ねぇ、将棋強いんだ。教えてね」

「見返りは?」

「はぁ~? 何それ」

「教えたら、何くれるの」よく考えて、

「う~ん、昼間にエッチする」

「アハハハハ、何だよ、それ」

「だって、見返りなんて私何もないから体で返すしかないんだもの」

「いいね! 凄くいい見返りだ。約束だよ。ワハハハハ」

変な夫婦の会話だ。

 第十一章 親友のお祝いと長期出張

【涼真編】

圭司の小説が映画化されるそうだ。それも、ハリウッド映画だ。凄い。

出版社がお祝いするそうだ。夫婦で招待された。アメリカから何人か出演者も来るそうだ。

ハリウッドスターと会えるなんて凄い。美樹も喜んでいて楽しみだ。

圭司は特定の恋人は作らない。いつも美人が側にいる。紹介される度に違う女性だ。イケメンだし金はあるし性格もいいし揃っているからな。

大学時代、恋人に酷い裏切りに遭い女性は信じられないんだそうだ。パーティー会場へ。美樹、ドレス姿が美しい。グレーのドレスだが肌の白さが引き立つ、我が妻ながら美しい。

早速、美樹はハリウッドスターに声をかけられている。

「ビューティフル! 結婚しているんですか?」

「ええ、今日は主人と出席しています」外人って、積極的だ。僕が側にいるのに、

「残念だ」とアホか、僕の物だよ! 一人にしてはいけないな。

次回更新は6月12日(木)、21時の予定です。

 

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