「令和元年7月、本校に在校する生徒が亡くなる事案が起きました。この事案は、学校の生徒理解の弱さや対応の仕方など様々な問題が重なって起きたものと考えられますが、尊い命を失ったことは、悔やみきれない、取り返しのつかない事実です。
『生徒はどんな気持ちだったか』『なぜ一人で悩みや苦しみを抱え、誰にも話せなかったのか』を考えると、『いじめは、いじめる者、同調する者、傍観する者という、いじめに加担する集団や個人、集団の関係をつくるとともに、孤独な一人を生み出し、命を奪うことにもつながる』という意識をもち続けなければなりません」
文中の「いじめは、いじめる者、同調する者、傍観する者」は、「いじめの4層構造論」で多くの学校の基本方針に登場します。同校は、いじめの対応手順を「対応の大まかな順序」と表記しています。
【対応の大まかな順序】
①いじめの訴え、情報、兆候の察知 ◇管理職への報告◇情報の共有◇対応方針の決定◇保護者への情報提供
②事実関係の丁寧な把握 ◇複数の教員で組織的に ◇保護者の協力を得ながら ◇ 行動の背景も聞き取る
③報告様式にて直ちに岐阜市教育委員会への連絡
④必要に応じて、関係機関(警察、子ども相談センター、スクールロイヤー)へ 連絡
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