「あなたが六十歳になったら、私は七十歳だよ。あなたが私を介護するかもしれないんだよ」
「当たり前です。それがどうしたんですか。何が問題ですか」
ぐずぐずと駄々をこねているように感じる。可愛い。
「う~ん、どう言えばいいのかな~」
「問題は年が上だからですか? 僕は男として魅力が無いですか?」
僕に興味が無いのか。
「涼真君は十分素敵だよ。だから、若い女性はいくらでも選べるでしょう。何でおばさんを」
「あなたがいいんです」
「遊びはいいけど、セフレとかね。本気はダメよ」
「はあ~? どういう意味ですか!」
セフレ……僕がセフレにと言われた。僕が……言われると意外とショックだ! しばらく考えている。
「分かった! 試しに私を抱いてみる?」
「ええっ? 嬉しいです! いいんですね。絶対に相性はいいです」と、さすが姉御肌だ。
「さぁ、行きましょう!」と、手を引いて店を出た。