【前回の記事を読む】【体験談】「メタバースって?」実際にメタバースで商売をやってみた。その結果は?
1 メタバースへようこそ
筆者が入ったメタバース
数ある「メタバースプラットフォーム」と呼ばれるものの中で、筆者が入ったものは「VRChat」注1というプラットフォームでした。
筆者が本格的に「VRChat」にのめり込んだのは2021年6月ですが、実は最初に触れたのは同年3月。仮想空間内での音楽即売会イベントでした。
その時は、筆者の作曲の師匠に連れられてその会場を訪れましたが、残念ながらその時は「ふーん、こういうM3注2的なイベントがあるのかー」ぐらいにしか思えず、人々を魅了する「面白さ」の核心に触れられ(気づけ)ませんでした。なぜそう感じたかの個人的な考察はありますが、本筋からズレるのでここでは取り上げません!
少し時が経って6月。
今度は学生時代からの友人とオンラインゲームをやっていた際に「お前、人と話すの好きならVRChatやらないか?」と誘われました(この時点でどの部分に「面白さ」を見出せば良いかの意識形成がされました)。
入った先に待っていたのは、「面白い」に対して好奇心旺盛な人たち、多種多様な自己表現の場、こだわる程に広がる新体験、現実とは別で形成された社会、……etc.
サウンドクリエイターとして〝面白いことをしたい〟と思い活動をしていた自分にとって、ウッキウキになる要素が詰まった世界でした。
この「VRChat」というプラットフォームについて、一言で表すと。
「(表現において)ハードルは高いが自由度も高い」です。
本書に関係が深い特徴を雑に紹介すると。
1、ユーザーが交流・遊ぶための3D空間(ワールド)がある。
2、ユーザーはアバター注3と呼ばれるデジタル上での体に入り、自由に操作が可能。
3、別途ソフト(Unity注4など)を使用することでアバターの見た目の変更や、ワールドの制作が可能。
4、ただし、VRChat自体に制作機能はない。
このようになります。
次に、アバターとワールドの「カスタマイズ」と「制作」に関して紹介しますが、ここでは現状の主流の(と私は考えている)方法である、Unityを使用したやり方を紹介します。