1章 FXはギャンブルなのかどうか、あらためて

FXが存在するようになって

FX(店頭外国為替証拠金取引)、その事象を利用して、資産を増やしてみようという発想は、それはそれは昔からあったことでしょう。

ただ、ここ数年、インターネットの発達が、個人レベルで急速に浸透し、今では概してFXは、株をやる人を上回る勢いで認識されるに至りました。

というよりも。

インターネットの発達が、FXを含めたマネーゲーム全般の認知度を、全世界に爆上げしたのではないでしょうか。

通貨というものは大昔から存在しています。

銀行も大昔から存在しています。

ただ、FX(個人レベルで預けたお金を証拠金と位置づけ、その価値をレバレッジで変動させて為替取引を気軽に行う行為)は、それが生まれて浸透するまでになったのは、まだほんの数十年です。

およそ46億年前に地球が生まれてから現在までを1年で換算し、その期間で人間が存在し始めたのは、大みそかの12月31日から、という説があるけれど、それを、マルっとそのまま通貨の歴史に当てはめたら、おそらくFXの存在も12月31日から、ということになるのではないかと思われます。

要するにFXは、人類が生まれて今に至る中では、まだほんの、爪のアカ程度の期間にしか存在していないワケです。

未だ正確に認識されていない、FXの本質

でも、そんなFXに、すでに多くの人の人生が振り回されています。

もちろん資産倍増、人生をホクホク顔で一生過ごせるようになった人はいいけれど、中には、というか、ほとんどの人は、このFXで人生をぶち壊し、そして。

それは今後も続くことでしょう。

なぜそうなってしまうのかといえば、FXは、その本質自体が、まだ世間にきちんと正確に認識されていないからです。

物事の多くは、その本質を正確に認識するためには、それはそれは、かなりの時間がかかります。

民主主義、共産主義なんてテーマで語り合ってご覧なさい、もう、そんな言葉が出来てから数百年も経つのに、どちらが優れているのか、いや、どっちも実はダメなのか、人類の叡智をもってしても未だに決められやしないのです。

同じように、FXはギャンブルだ、いや、違う、という論争は、現在も常に繰り広げられています。

 

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