事例1 気の風邪(ふうじゃ)1
Tさんは、噛(か)み合わせが悪くてうまく噛めない、左の顔面に違和感があると言って来院されました。噛み合わせと気の状態を調整するとだいぶ良くなったのですが、左の鼻の脇の違和感がなかなか取れません。
朝、起きる時に痛みを感じると言います。しかし、起き上がってしまえば痛みはなくなり、以前のように毎日、鎮痛剤を飲まないといられないという状態ではなくなりました。それからしばらくは安定していたのですが、ある時、急に具合が悪くなり、来院されました。
「気診」で拝見すると、身体を取り巻く気がガタガタと崩れています。気の風邪(ふうじゃ)です。そこでカゼの漢方薬を持って頂きました。すると手に持っただけなのに、ご本人がすーっと楽になるのが感じられました。
「風邪(ふうじゃ)ですね」と言いますと信じられないようでしたが、実際に楽になっています。気の風邪(ふうじゃ)は漢方薬の気で良くなる場合が多いのです。
その後、温めて頂いたりお顔のマッサージをして頂いたりして少しずつ改善が見られています。長くため込んでしまった風邪(ふうじゃ)は、完全にすっきりと症状がなくなるまでにはかなり時間がかかります。
事例2 気の風邪(ふうじゃ)2
Kさんは、以前から耳に違和感があり耳鼻科に通っていました。最近は耳の痛みと吐き気を伴うようになり、総合病院で診察を受けたところ、二年前に鼻を強打したことによる鼻中隔の閉鎖で、耳の圧が抜けない状態にあると言われ、手術を勧められました。
私がKさんの気を拝見すると、やはり風邪(ふうじゃ)の反応がありました。身体のまわりの気は冷え、身体が冷え切っていました。風邪(ふうじゃ)の漢方薬を手に載せてしばらくしますと、身体の周囲の気が温かくなってきました。
その後に、全体の気を調整してみますと耳のふさがりがなくなりました。そして家でよく温めることと冷たいものは控えるように申し上げました。その「気診」の後も何とか、辛い状態にならずに保っているようです。
このKさんの場合も毎日身体を温めることを続けなければ、また辛い状態に戻ってしまう可能性があります。
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