ソリューションの開発と導入を進める際、うまくいけばセールスイネーブルメントのリーダーと連携することになるが、焦点を見失うことなく、同意した計画の実行をセールスイネーブルメントのリーダーに委ねよう。

セールスイネーブルメントが望ましい結果を生み出せないのは、誰か(大抵はシニアエグゼクティブまたはシニア営業リーダー)が簡単に「目を引くが実際にはどうでもいい事象」やそのとき世間で話題になっている物事に気を取られてしまうか、最近うまくいかなかったことに対して過剰に反応してしまうのが理由である場合が多い。

こうした行動により、現在進行中の優れた計画が、その場の問題に対処するだけの条件反射的な新しい施策に取って代わられる。物事が変化したり、新たな情報が手に入ったりしたときに戦略を調整、方向転換すること自体に問題はない。だがそれがあまりに頻繁に起きるのであれば、いくらセールスイネーブルメントに取り組んだとしても成果は得られない。

最も影響の大きなセールスイネーブルメントのプロジェクトとは、見方を変えればチェンジマネジメントの施策である。シニア営業リーダーは営業チームの方向性を決め、営業文化に影響を与える。結果責任、コーチング、継続的な成長を尊ぶ文化を育てなければ、やがてあなたはソリューションではなく問題の一部となる可能性がある。

ATDの「2019年営業トレーニングの状況」研究報告によると、アンケート回答者の59%がトレーニングの効果を妨げる最も大きな障壁として、「営業パーソンがトレーニングで学んだスキルを適用する責任を負っていない」点を挙げている。

 

【イチオシ記事】3ヶ月前に失踪した女性は死後数日経っていた――いつ殺害され、いつこの場所に遺棄されたのか?

【注目記事】救急車で運ばれた夫。間違えて開けた携帯には…「会いたい、愛している」

【人気記事】手術二日後に大地震発生。娘と連絡が取れない!病院から約四時間かけて徒歩で娘の通う学校へと向かう