評論 詩 生きる 死 2025.04.08 【詩六篇】「家が恋しくて 必死でリハビリに励んだ 今入院病棟の外で 汗をかきながら草刈りをする 遠く望郷の思い」 様々な人生 五月の日 鯉のぼり泳ぐ日 何を思う 日が過ぎて初老の頃 過ぎた時間は還らない 頑固になり 老醜の想い 過去を気にするのみ 未来を考える余裕はなし 青春は懐かしい 人生過ぎてみれば 良いことはなし 初老の坂を上り下り 様々な人生
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【新連載】 武 きき 42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート! 杉山香子(こうこ)、四十二歳。あてもなく、見知らぬ町を歩いている。「はぁ~、歩き疲れちゃった。足が痛いなぁ~」素敵なカフェを見つけて入って休む事にした。歩いている人は、年配の女性が多い。静かな住宅地だ。「う~ん。ホットティーが美味しい」私は、自分の生きたい道を進む為にこの町へ来た。でもどうしていいか分からないので、あてもなく歩き回り、とりあえずカフェで休んでいる。靴擦れが痛い。今更、両親に心配を…
小説 『遥かな幻想曲[人気連載ピックアップ]』 【第23回】 尾島 聡 箱を開けたとたん、肺がんと闘う妻は泣き崩れた。そこに入っていたものは、ベルギーチョコと… 【前回の記事を読む】「今の仕事から降ろしてもらえませんか」妻の看病をするため、キャリアを諦めた。すると上司から、驚くべき提案が…和枝が帰った日から、家全体が息を吹き返した。生活も、ところどころ出かかっていた錆が綺麗さっぱり姿を消した。和枝はやみくもに家事をするようなことはなく、動きたい気分の時を狙ってちょっとだけ負荷を掛けて雑事をこなしていった。一番の懸案は遥と廉の夕食だった。コンビニ店が毎朝宅…