1 どうして私なのですか?

駅前の本屋の山積みの本の題名が気になりました。

目が釘付けとなって、すぐに購読しましたが、私と同じではなさそうで、根本的には似てはいないのだろうと安堵しました。

それは《題名》がそう思わせたのでした。

ざっくり読んでみたら、同じではなさそうだけれど、実は神様からの言葉がキッカケで書いたのだろうかと想像が膨らみました。作者は神様から何か言われたのだろうか? あまりにも私には衝撃的過ぎる題名、『神様の御用人』。

流し読みし、それほどに興味を駆り立てられるには至らずに済んだのですが、ハマってしまったら大変なことになってしまったのかもしれません。

というのは、私と同じことを神様から頼まれたのであれば、私が先に言われたとしても、書いたのは私が後になるからです。

『神様の御用人』…浅葉なつ著、メディアワークス文庫(2013年)

どこかであの本にはハマらぬよう、我ながら歯止めをかけながらサーッと軽く読み、内容は違うようだと落ち着き、そしてプロはやっぱり上手におもしろく書くものだなぁと、羨ましく感心させられてしまうのでした。

自分のやるべきことに、やっとの思いで辿り着いたけれど、違う者たちへも神様は同じ指示を出していたのかと、慌ててしまったということです。

少なくとも神社好きな神様を心底崇拝される方がお書きになられた本なのかな、と伝わってはきます。作者に興味は湧きますが、今後私はこの本には近づかぬと決心しました。私とは内容は違いますが、影響を受けてはならないと思う理由からです。

『神様の御用人』の作者も知らぬ間に神からのパワーで神様の存在を書かされているのだろうなぁとも想像してしまいもします。

世の中に神様から頼まれごとをされる人間は何人くらいいるのでしょうか?