第四章 歩き方と靴
かかと歩きをしよう
立つということに対して、人間は、どんな方向に進化していけばいいのか、そんなつまらんことを常に考えている。膝(ひざ)を曲げて歩くという動作自体が膝をひねっている。山道を歩くときと違って、街中は平坦ですけんね。そこを、膝を曲げて歩く必要はない。ところが街では、膝を曲げて歩いている人が目立つ。幅広靴のような、かかとで歩けない履きやすい靴の影響だ。すり足の人は、かかとに発達障害が起きている。かかとをちゃんと使って歩くことで、 かかとが長くなり、安定性が増すのだ。
「痛みばともなわんと、治療じゃなか!」
現役の整形外科医が、間違いだらけの健康常識に喝
熊本市内のとある整形外科。ここでの治療は「痛い」。診療室からは「まずは姿勢ばよくせんと!」「健康グッズやサプリを信じたらいかん!」の声が。厳しい言葉も全ては患者のため。
・肩こりが発症したときの鉄則は、決して「揉まない」「叩かない」。
・骨粗しょう症には「カルシウムは取り過ぎるな」。
・流行りの幅広靴は外反母趾の原因に。
熊本市民から愛される整形外科の院長が語る、本当に役に立つ知識が満載の連載をお届けします。
かかと歩きをしよう
立つということに対して、人間は、どんな方向に進化していけばいいのか、そんなつまらんことを常に考えている。膝(ひざ)を曲げて歩くという動作自体が膝をひねっている。山道を歩くときと違って、街中は平坦ですけんね。そこを、膝を曲げて歩く必要はない。ところが街では、膝を曲げて歩いている人が目立つ。幅広靴のような、かかとで歩けない履きやすい靴の影響だ。すり足の人は、かかとに発達障害が起きている。かかとをちゃんと使って歩くことで、 かかとが長くなり、安定性が増すのだ。