単純なホームステイの留学と違い、やるべきことはたくさんあります。そこで頼りにするべきは、新宿の留学センターのAと提携している現地コーディネーターの存在です。
海外留学が快適なものになるかそうでないかは、現地のコーディネーターの良し悪しに負うところは非常に大きな要素です。
以前カナダの大学に留学経験のある友人から聞いた話ですが、後輩の日本人留学生の食事があまりにもお粗末で、ひどい時には夕食なのに茹でた大きめのジャガイモが、一つ、皿に乗っているだけの時があったそうです。
コーディネーターに相談しても全く埒が明かなかったので、先輩である友人に困って相談してきたという話でした。その友人が、直接ホストファミリーに掛け合ったところ、
「それだけの費用しか貰っていない!」
と言い張るため、そんなはずはない、と具体的に金額などを示して交渉したがやっぱり変化がなかったそうです。そこで友人の尽力でホストファミリーを変更したとのことでした。
その間その後輩を担当していたコーディネーターは、何もしてくれなかったそうです。私たちがジオスに入学する日、一年前から紹介されていた現地コーディネーターの富田さんの案内で二人の入学の手続きを行いました。
手続きが終了し、その日は留学センターのAと提携しているもう一人の現地コーディネーターである上田由樹さんという方を紹介してもらいました。
この方はニューヨーク在住で、富田さんとの二人三脚で現地の学生をサポートしているとのことでした。
富田さんが言うには「学校に関するサポートは由樹さんが、生活面に関してのサポートは私、富田が行います」とのことでした。ジオスが入っているモールのカフェテラスでコーヒーを飲みながら、今後の生活に関するいろんなアドバイスを受けましたが、二人のコーディネーターの話には首をかしげる箇所がいくつもあり困惑していました。
例えば、富田さん曰く、「カリフォルニアは車社会だから車を購入してご自分で運転することになりますが、とにかくやたらぶつけられるので注意して下さい」とか、由樹さん曰く、
「フリーウェイを毎日使うことになりますが、渋滞で時間が読めないことを覚悟していた方がいいです。自宅から学校までの送り迎えをすると通常は十七分くらいの片道でも、渋滞で三時間、四時間かかってしまうことは当たり前です。ひどい時には往復八時間かかることも覚悟していた方がいいですよ」とか……。
【イチオシ記事】ずぶ濡れのまま仁王立ちしている少女――「しずく」…今にも消えそうな声でそう少女は言った
【注目記事】マッチングアプリで出会った男性と初めてのデート。食事が終わったタイミングで「じゃあ行こうか。部屋を取ってある」と言われ…
【人気記事】「また明日も来るからね」と、握っていた夫の手を離した…。その日が、最後の日になった。面会を始めて4日目のことだった。