2018年10月5日金曜日

今回の勾留期限は、9日火曜日だが、6日から8日まで3連休となるため、この日のうちに検察の判断が出されるかもしれないと、弁護士から知らされ、オカンは、いつでも僕を迎えに行けるように、朝からJR大阪駅で待機していた。

朝の8時から夕刻6時前まで待っていたそうだが、結局、連絡はなかった。この後の3日間は、僕はもうかなり精神がまいっていたため、むしろ逆に、傍目には、達観したようにも見えたかもしれない。

ただひたすら、マクドナル神父にいただいた〔美しい天使の図〕を収録した洋書を眺め、オヤジからの『自省録』(岩波文庫 1956)を心の中で反復し、オカンが差し入れしてくれた『A Dream of Tartary』(ALLEN AND UNWIN, 1963)を読んで過ごした。

家族水入らずでゴロゴロしていた幼い頃が、とても愛おしい。

2018年10月9日火曜日

いよいよ審判の日だ。

また[再逮捕]を仕立て上げられる可能性もあれば、[起訴決定]としてこのまま拘置所に留め置かれる可能性もある。凄絶極まりないストレスだ。

オカンは、9月18日の勾留期限の日にも、「生まれて初めて、血液が泡になって逆流するような感覚を覚えた」と話していたが、今回も、朝から大阪に出向いて待ってくれていた間、さらにその比ではないほど、[実際に体内で心臓や血管がミシミシと傷んでゆく感触]を、リアルに覚えたそうだ。

そしてその後、オカンは、不整脈を発症し、今も投薬治療を続けている。

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