エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 人気連載ピックアップ 2025.02.23 「こんなに吠えるなんて聞いてないよ」おじいさん、寒いです。ちゃんと乾かしてください。ごはんをください!遊んでください! 【前回記事を読む】「あんまり食べさせると大きくなるらしいから、あげなくていいだろう」朝になってやっと、ほんの少しご飯をもらえた。 次回更新は2月24日(月)、18時の予定です。 【イチオシ記事】あの人は私を磔にして喜んでいた。私もそれをされて喜んでいた。初めて体を滅茶苦茶にされたときのように、体の奥底がさっきよりも熱くなった。 【注目記事】急激に進行する病状。1時間前まで自力でベッドに移れていたのに、両腕はゴムのように手応えがなくなってしまった。
エッセイ 『良子という女[注目連載ピックアップ]』 【第35回】 野村 よし 「開けてみると新札で50万入っていた。…はは、何を買うつもりやったんかなあ。」妻を亡くした友人が食器棚で見つけた紙袋は… 【前回の記事を読む】妻の冴えない表情が、私の心を重くしていた。今回私の悪い予感はすべて当たった。それを考えるとぞっとした。空気が冷たくなった。いよいよ冬の到来である。7時前に良子を訪ねた。今夜から食事が出たと言う。といっても勿論流動食である。「重湯」「いりこ味噌」「コンソメスープ」「オニオンスープ」とメニューにある。「全部は食べられなかった」と良子は言った。「絶対に無理せぬように。慎重に、慎重に…
小説 『花ことばを聞かせて』 【第3回】 島 蘭子 「店に行ったら会ってくれるんだよね」電話の声は二度と会わないはずの男。恐怖から仕方なく会った女に待ち受ける運命とは… 【前回の記事を読む】ホステス達の目が一斉に変わった――誘った男に指名された瞬間、女は優越感に酔いしれた。その後何が起きるかも知らず……何日か過ぎたある日の電話の声に、由記子は驚きで声も出なかった。それは二度と会うことはない男の声だったのだ。固まる由記子の耳元で男が言った。「店に行ったら会ってくれるんだよね」と。その時由記子は男に対して、躰が強ばり妙な怖さを感じた。男の言うことを聞かなければ何が起…