エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 保護犬 現代社会 注目連載ピックアップ 2025.02.05 【写真絵本】飼えなくなったり、捨てられたり…。犬と私たちは最高の友達だけど、そうはいかない場合も…。 次回更新は2月6日(木)、18時の予定です。 【イチオシ記事】喧嘩を売った相手は、本物のヤンキーだった。それでも、メンツを保つために逃げ出すことなんてできない。そう思い前を見た瞬間... 【注目記事】父は一月のある寒い朝、酒を大量に飲んで漁具の鉛を腹に巻きつけ冷たい海に飛び込み自殺した…
小説 『アントライユ』 【第3回】 鈴木 恋奈 彼の父親と私の母が不倫。親族双方殴り合いの大事件になった。だが、彼の母親は「慰謝料は要らないから」とだけ言って姿を消し… 【前回の記事を読む】彼にピアスが増えたら、私は自分の耳にも印をつけて、ニードルを取り出す…「痛い痛い!」それでも彼とお揃いがよかった私たちは新潟県の外れにある小さな町で育った。私は、ボロボロのアパートで生まれた。母親の稼ぎが少なく、泣く泣く住んでいた。幼少期に千春がそのアパートの隣の部屋に引っ越してきたのだ。千春の母親の後ろに隠れる彼の光る涙は私の心を潤した。今でも鮮明に思い出せる。彼の目は女の…
小説 『アントライユ』 【第7回】 鈴木 恋奈 彼はタバコが嫌いだ。お父さんを思い出すから――腕にはタバコを押しつけた火傷跡があって、隠す様に夏でも長袖を着ている 【前回の記事を読む】「私たち、恋人に見えてるのかな」――“恋人岬”の鐘を鳴らす二人。恋人でもセフレでも友達でも家族でもない。二人の関係は…私はスマホを向けて、丸く白いボタンを押す。カシャッと無機質な音が鳴った。写真フォルダで確認すると、先ほど撮った彼の姿。「面白い顔」「何で撮るんだよ」「え、だって嬉しそうだったから。珍しくて」千春は黙って私を見つめたが、「行くよ」とだけ言って歩き出してしまった。…