5 2 次試験
では2次試験の中身を見ていきましょう。
1次試験を通過した人は 2次試験に進む権利があります。ここで、もうすでに志望大学の合格を得た人、より志望の高いほかの大学の受験日と重なってしまった人、1次の点が悪かった人などは2次試験に進みません。1次試験の合格者数= 2次試験の受験者数とはなりません。
2次試験では小論文と面接が課されるのが一般的です。一般的なイメージですと 2次試験の点数が1次試験の点数と合算されて、 1次試験と 2次試験の合計点の高い人から最終合格をもらえる、と考えるのではないでしょうか。医学部の場合はそうとは限りません。ではどのように進むのかご説明します。
1次試験の筆記テストの結果で 1位からずらっと番号が振られます。募集定員が60名でしたらその1.3倍くらいの約80名が「正規合格」候補です。1次合格者が250名いたら残りの170名は「合格候補」のグループになります。そのうちの150名が「繰り上げ合格」候補で、残り20名は合格の可能性はほとんどありません。
ですから、自分の取った点数がわかっていて、合格最低点もわかればだいたいの自分の位置がわかり、合格の可能性も推測できます。そんなことわかるのですか?と思われるかもしれませんが、受験した大学の関係者に受験生のお父様やお母様の知り合いがいらっしゃれば可能です。というか数年前までは確実にできていました。
実際に私が過去にほかの予備校で指導していたときにそのような事例が散見されました。「1次がギリギリだったので、2次は受けません。申し込んであった他大学の 1次を受けます」といったことがあったということです。こうしたことは、コネがない一般の受験生には考えられないことかもしれません。