何か一つ決めたらそれをまずは三日間、一週間、続けてみよう。そしてそれができたら二週間、一か月、三か月、半年、一年と続けてみよう。

続ければ続けるほど、「わぁ! わたし、続けられるじゃない! すごいじゃない!」と自分自身を褒めてあげられるようになるし、自分自身を誇りに思えるようになる。これが自分に自信をつけることに大きく貢献してくれる。

そしてそんな自分がちょっとだけでも好きになれると、それが自信につながる。

ある時、ADHDで一生懸命頑張ってもどうしても時間にルーズになってしまったり、人と足並みをそろえて何かをしたりすることができない。

でも勉強も運動もきちんとできるし、コミュニケーションも問題なく図れるから周りからは単に怠けているだけだ、だらしないとみられてしまうと悩んで相談をしてくれた方がいた。

大粒の涙を流していろんな話をしてくれたけれど、最後にわたしが「いつもとってもおしゃれだよね。お洋服も小物もものすごくセンスいいと思う。

あと、個人的に顔も大好きだよ。みんなにそう言われない? そしてそんな自分のこと好きだったりしない?」って何げなく聞いた時、パーっと顔が明るくなって「はい、わたし、自分のこと、好きです」ってそう言った。その瞬間、わたしはとってもとってもうれしくなった。

自分のことを好きだって言えるって、素晴らしいことだと思った。どんなに苦しんだりもがいたりしていても自分のことを好きだって思える人は、自分のことを卑下してばかりじゃなくて大切にいたわることもできるとわたしは思う。

彼女はたくさんたくさん悩み苦しんでいるし、これからもいろんな困難が待ち受けているかもしれない。でも、自分のことが好き!と自信を持って言えるのだからこの先も必ず前に突き進んでいける。そう確信したのだ。

なかなか自分が大好き!というところまではいかないかもしれない。でも、ちょっとでも自分のことが好きになれたら、それは自分に自信が持ててきた証拠だと思っていいと思うし、そうなると毎日が少しだけ明るくなって、楽しめるようになると思うんだ。

【前回の記事を読む】そう、わたしたちは「勝ち組」なのだ。そして実は誰しもが、知らず知らずのうちにちゃんと世の中に貢献している。

 

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