七月六日<二条城落城>

光秀

「上様、攻めていた二条城が早くも落ちたとの報せがありました。城に籠っていた三淵藤英以下幕臣全員が降伏しました。この者達は単に将軍の命令に従っただけで、全く戦には慣れていない文官ばかりでありますので、何卒命をお助け戴きとう存じまする」

信長

「相分かった、目指すは将軍義昭である、その者達の処遇はそちに任せる。敵は義昭が籠る槙島城だ。今回は容赦しない。完膚なきまで叩き潰せ。行くぞ!」

光秀

「上様、将軍義昭様の側近であった藤孝殿が兵を連れて参戦して参りました」

信長

「藤孝、大儀。そちの忠義を認め、義昭追放の後に褒美として『桂川西地』を与える。また今の居城勝龍寺城を安堵致す」

藤孝

「ははっ、ありがたき幸せにござりまする」

光秀

「藤孝殿、いざ我らと上様の安宅船に乗船致しましょうぞ」

藤孝

「光秀殿、心得た」

信長

「我らは、これより宇治川を下りその巨椋池に行き、船上から槙島城を砲撃する! 勝家は、砲撃が始まり次第全軍に攻撃命令を出せ!」

勝家

「ははっ、畏まって候」

  

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