俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2020.08.12 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第2回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 浅みどり柳の芽ぶく池の辺に 男ら並んで無心に竿振る 裸木の山の芽ぶきの彩ならん 淡きみどりに染まる裏山 縄文の代より咲きつぐ藪椿 風化せぬかたち 花の品よき *藪椿 日本固有種と云われる。
小説 『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』 【第14回】 白金 かおる 「浮気とかしないの?」「試してみますか?」冗談で言ったつもりだったがその後オトコとオンナになった 【前回の記事を読む】不倫関係も長くなると新鮮味がなくなったのか会う頻度が少なくなり、そしてついに…美月は、役所が音頭を取る市街地再開発事業の行政側の担当者で、役人らしからぬ気さくな人柄ゆえに多くの関係者から好かれていた。そして管轄する法定再開発事業の土地の権利者の一人である企業の代行として参加していた秀司と知り合った。小柄な美人でよく笑う明るい性格に加え、大抵の場合膝丈のタイトなワンピース姿で、…
小説 『この子ばっかしゃ』 【第3回】 石田 哲彌 俺の父ちゃんはなんのために戦い、なんのために死んだんだ!もしも日本が勝っていたら自由で豊かな日本は生まれたのか 【前回の記事を読む】戦後の農地改革で叶った母ちゃんの夢──小作農から自作農へ、大沢家では世界で一番偉い救世主であったマッカーサーへの思いところが実際は、小作人から自作農家となった家であっても、マッカーサー元帥に感謝し、写真を額に納めて長押(なげし)に飾っているとか、毎日拝んでいるとかいった、崇敬の念を表している姿を見たことが無い。そして聞いたことも無い。当然、元帥の功績を讃えて銅像を建てようなん…