エッセイ 書道 詩画集 2024.10.16 「天に星 地に花 人に愛」(武者小路実篤)他…書家による作品集『今を大切に 君の人生だよ』より 今を大切に 君の人生だよ[復刻連載] 【第3回】 青山 珪香 生きた言葉をあなたに届けたい この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 あらたな書芸術を模索しつづける書家からのメッセージ こんな時代だからこそ、ぬくもりのある言葉を――。70年近い書人生のなかで、「だれもが読めて心に響く書のものを」との思いから、多くを自作の文で制作してきた書家による作品集。※本記事は、青山珪香氏の書籍『今を大切に 君の人生だよ』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 今を大切に 君の人生だよ
小説 『約束のアンブレラ』 【第3回】 由野 寿和 なぜこの場所にいたのか…ずぶ濡れだった少女の靴についた泥の一部は乾きかけていた 「遺体は三十代半ばの女性。薬指には婚約指輪だ。三ヶ月前の九月三十日に失踪した久原真波(くはらまなみ)に酷似している」「にしても失踪届が親族から出されたのは三ヶ月も前です。遺体の腐敗は進んでいるのではありませんか?」「理由は三つある。あの傾斜は地面から二メートル近い場所にあった。地中深くに埋めることで微生物などの影響を軽減し腐敗が遅れた。そして低温環境だ。冬という季節に加えて、この藤山は高山地帯と…
小説 『約束のアンブレラ』 【第19回】 由野 寿和 犯人が事もあろうか共に捜査をしていた警察官だった…パトカーを見送るなり、その場に膝をついて頭を下げた 降り頻る雨は増すばかりだ。全員の足元は水たまりで溢れ、一人一人の声を聞き取ることもやっとの状態だ。空には雷が鳴り響き、ごろごろと轟いていた。「揉み合ううちに久原さんは死亡したということですか。どうやって久原真波は蔵から出たのですか? 確かに入り口の南京錠は人為的に壊されていました。工具や何かを自宅から持ち出した山本雫がやったというのか」逼迫した状況の中で深瀬が言葉を投げた。「あの時は、そんなこと…