エッセイ 書道 詩画集 2024.06.15 「ふるさとは遠きにありて思ふもの」他…書家による作品集『今を大切に 君の人生だよ』より 今を大切に 君の人生だよ[復刻連載] 【第1回】 青山 珪香 生きた言葉をあなたに届けたい この記事の連載一覧 次回の記事へ 最新 あらたな書芸術を模索しつづける書家からのメッセージ こんな時代だからこそ、ぬくもりのある言葉を――。70年近い書人生のなかで、「だれもが読めて心に響く書のものを」との思いから、多くを自作の文で制作してきた書家による作品集。※本記事は、青山珪香氏の書籍『今を大切に 君の人生だよ』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 今を大切に 君の人生だよ
エッセイ 『あなただけが消えた世界』 【第19回】 上島 薫 夫から誕生日にサプライズ…「次は、40歳の時だね」だけど、それは叶わぬ夢となった。私は34歳で一人になった。 私自身、母親としてのモデル、お手本がない中での育児。だからかえって自分の中で創り上げた完璧な母親像だけが膨れ上がり、理想だけが一人歩きして苦しむこともあった。けれど、今振り返れば、いろいろ頭の中で難しく考えすぎなくてもよかったと思える。母親でも人間だから、イライラしたり余裕のないときだってあるのは当たり前で、遊んであげられないときだってあるし、思うように家事が進まないときもあって、それでいいのだ…
小説 『大阪弁で読む『変身』』 【第9回】 作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰 【大阪弁『変身』】「シッシッ!とっとと部屋にすっこみさらせ!」…こんなんもう父親の声には聞こえんわ、やかましぃ騒ぎよって! 【前回記事を読む】【大阪弁で「変身」】「助けて、神さん、助けてー!」母親がいきなり立ち上がって、腕を伸ばして指を開いて叫んだ父親はグレゴールの善意に気づいたもんと見えて、邪魔せんどころか向きを変える動きをこっちやそっちやと遠くからステッキの先で指示したった。ただ父親のシッシッという声だけは耐えがたい、これさえなかったらええんやが! そのせいでグレゴールはまともに頭が働かん。方向転換はほぼ終わった…