金曜日、久しぶりに、孫達と会う日、フードコートで待ち合わせ。

ゆりは少し、ソワソワしている。落ち着かない様子。少し、妬ける。

「ばあばー!」四人が、走って来た。

「久しぶりね~。会いたかった」とゆり。

孫の未来ちゃんが泣いている。

「ばあばー、とっても会いたかったの」

「嬉しい~。とっても会いたかったよ」

ゆりの顔を見ていると、観音様のような、優しい顔だ。

うわぁ~凄い。孫の力。

こんな優しく笑う。無償の愛?って、やつかな。

浩輔君、祐輔君も優しい目で、母親を見ている。

しばらく会話をした後、ゆりが、二人の子供に近づいて、

「私の命の、あなた達は元気にしていた?」身震いを感じた。何故か僕は、涙が出た。

母親って、偉大だ。改めて。

生きていたら母も、僕をあんな目で、包んでいただろうな。
 

【前回の記事を読む】「私は、幸せで涙が止まらなかった」不倫され離婚した母の再婚相手はお金持ちの社長だった。。

次回更新は9月16日(月)、20時の予定です。

 

【イチオシ記事】治療で言葉がうまく出てこない夫。彼が今どう思っているのかを知りたくて…

【注目記事】カプセルホテルで産まれた命。泣き声を止めようと、その喉に…。