Companyからの返信によると、荷物をわたしの家に届けてから長く日が経っているので、再運送料金が必要とのこと。
運送料金は6ヶ月の間で最初に振り込んだ$7,860からはだいぶ値段が上がっていた。Companyは、再運送料金は$15,000だけど、幾らなら都合をつけられるかとわたしに聞いてきた。
わたしは最初の料金と同じなら有難いと伝えた。
結局$15,000からは安くなったけど、それでも$10,500(約109万円)で折り合った。
当然ながら早速この事をウイルソンに知らせた。
彼から電話がきた。電話の向こうで彼はわたしに哀願した。
再度運送料金を払ってほしい。
荷物は絶対テルヨに受け取って欲しい。
シリアに返されたくない。
わたしはCompanyから指示された口座に$10,500を振り込んだ。でもこの頃にはわたしの銀行からCompanyに振り込む
事は難しくなっていた。支店から送金しても、支店もコンピューターでわたしの口座の状態をチエックことが出来る。シリアは銀行が閉鎖されているのでCompanyは振込先に他者の口座を指定する。そのような怪しげな口座には銀行から電信振込は出来ない、と拒否された。
わたしは銀行から振り込む事は難しいとCompanyに告げた。
CompanyはWalmart to Walmartからの振込をわたしに提案した。Walmart to Walmartには1日に振り込める最高限度額がある。一回で$10,500を送金するのは不可能。Companyは1度に運送料金$10,500を振り込んで欲しいとの事で、個人の住所を送金先としてわたしにメールを送ってきた。
パックに現金$10,500を入れてUSPS(アメリカ合衆国郵便公社)を使って、速達、届け先のサイン無しで送金するようにとの指示。
早速インターネットでわたしの家から最も近いUSPSの場所を調べた。Uber(自動車配車サービス)を使ってそこに行き、そのUSPSから運送料入り現金のパックを指示どおりのアメリカ国内の住所に送った。
銀行のように金額を表示した送金証明はないので、送金完了後はUSPSから送金した証明として送った荷物のTracking numberをCompanyに送った。
送金先の人がパックを受け取った時、パックの中の金額を確認してCompanyに報告する手筈になってるとのこと。
翌日Companyから運送料は届け先に届いたと報告がきた。
【前回の記事を読む】釈放後も続く、会ったこともない彼からのお金の要求…それでもかまわない、愛しているから。
次回更新は8月24日(土)、16時の予定です。