荷物 PART10
2019年10月
荷物の再運送料金$10,500の支払いは完了した。
ウイルソンの荷物を積んだ貨物船は今アメリカに向かっている。向かう途中船はモンゴルの国境線にある移民局の通過門に入った。何と、船が移民局に入った時、荷物が止められた。
移民局は重量70キロある荷物を疑った。荷物を開けないとの条件で、移民局は通過許可費用$48,000(約499万円)の支払いを要求した。その通過許可費用は荷物の届け先のわたしに請求された。
ウイルソンにこのことを伝えた時、ウイルソンはまたもや電話の向こうで泣いてわたしに哀願した。
荷物は絶対テルヨが受け取ってほしい。
Companyはわたしに現金パックの届け先を連絡してきた。
届け先は個人宛。再配達運送費を送った時と同じ方法。
そこはニューヨークの個人宛住所。
長い間荷物を移民局に置いておけないとの理由で、Companyは4週間以内に全額$48,000を支払うように指示してきた。
送る時は現金をパックに入れて1度につき$10,000を4回、最後の5回目は$8,000をパックに入れて送った。
ウイルソンとわたしの間で約束したこと。荷物が届いたら、彼がわたしの所に来るまで荷物をわたしが管理すること。
今までわたしが荷物のために振り込んだ費用の全額を荷物から出してもいいこと。
荷物がわたしの所に届けばウイルソンに会える。
彼の為に送金した全額がわたしに返ってくる。