【第四章】
5 セカンドオピニオン
■2021年12月24日
私は一人、自宅から30キロ離れたNクリニックを訪れた。先生は痛みやしびれを止めるスペシャリスト。以前頸椎損傷を患い、総合病院からも見放された私は、ここに通院して最終的に神経ブロックに成功した。絶対的な信頼を寄せていた。
妻のこととして総合病院の診断書も提示。全身の状況を説明。2月からセカンドオピニオンとして通院させて頂けないものか相談した。
医師からは「温度を感知しない症状は相当ハードルが高い。しかし、入院された病院がデータを開示したらできる限り力になる」と快諾頂いた。
「まずは、30キロメートルの車両移動に耐えられる身体機能を妻につけてあげたい。そして必ずここへ連れてくる」と心に誓った。
■2021年12月25日
午前中、勤務先の社長と面談した。お花を頂戴し感謝申し上げた。花には美しさと生命力を感じる。太陽の光を浴び、天に向かってまっすぐに伸びている。いつの日か妻を復活させてあげると花に誓った。