妻は2カ月間の入院中、全てをレンタルの患者服で暮らした。社長からお見舞いで頂いた暖かい服は心に染みた。
改めて申し上げます。
「ありがとうございました」
入院した10月20日から本日まで、医師や看護師、リハビリ師、レントゲン技師など、全ての方の名前と学んだ内容を書き続けた大学ノートは2冊になった。
退院が確定した1週間前から書き始めた、病院長宛の御礼状の便箋は、7ページにわたった。感謝の気持ちとして看護課長に託させて頂いた。改めて申し上げたい。
「妻のために尽くして頂いた全ての方にお礼を申し上げます。妻を含めて全ての患者さんは、『せん妄』や『発熱』や『痛み』と闘い、毎晩希望の朝陽を待ちこがれていました。
看護師さんから投げ掛けられる明るい朝の挨拶は、日の出パワーをも上回り、生きて次の日を迎えた安心感にもつながっていました。患者の尊厳を守る医療が毎日実践されていたことに厚く御礼申し上げます」
今日も、夕方から20名ほどのスタッフが、代わる代わる妻に退院のお祝いの言葉をかけて下さったり握手を求めに現れたりして下さった。社長や病院スタッフから頂いた言葉に妻は感動していた。
明日は各地、雪が舞う荒れ模様。しかし、妻も私も周囲の方のお陰で心は温かくなっていた。晴れ晴れした心で退院したい。
17 退院
■2021年12月18日
土曜日、退院するに当たり、今日も休日出勤された看護師やスタッフが訪れた。握手し、激励頂いた方も多かった。