言うまでもなく、この本の二冊ともに見られるタイトル等は、世間一般の読者が目にしたとき、紛れもなく〝センセーショナル〞と言うべきか〝どぎつい〞といった感じを持たれるであろうし、多くの私の知人や関係者からも指摘されたことは事実である。

このような状況から考えれば、昨今特に話題になっている〝少子化対策〞について、私がどのように思い、且つどう対応すべきと考えているか等を聞くための電話連絡であると即断できたことから、後日そのための話し合いの機会を持つことでお互い了承し電話での会話は終了した。

ちなみに、このご婦人の年齢は五十代でキャリア・ウーマンとして仕事と子育ての両方をしっかりと行ってきた人で、現世の女性で最も多い立場にある一人と言えるのではないだろうか。

同時に、私の職場にも毎月一回は顔見せしてくれることから、社会で起きているさまざまなことについても会話を重ねてきただけに、議論の場を持つことは容易(たやす)かったのです。

そこで、このご婦人との話し合いを契機として、私の職場での女性職員を始め立場を異にするご婦人たちに対しても、私自らが出向くことで〝少子化対策〞についてさまざまな角度から内容を掘り下げながら、私の主張を前面に押し出すことで議論を展開してきたものである。

しかも、その方法としてご婦人の年齢や今日まで培ってきた立場等を考慮しながら、それぞれ選ばせていただき、ともに白熱した会話で終始してきた。