死後、粒子として、多分地球上をさまようと思われる、死体粒子には核エネルギーが保有される。この粒子は不滅である。暗黒物質に取り込まれるとは思われないので、地球上の空間内に留まるのであろう。
地球上の人類との間に壁は存在しない。それだけでなく地球上の人類は無意識にこれとの交流があるのではなかろうか。書いているうちに、『千の風になって』の歌詞を思い出した。生き残ったものとは、千の風で繋がっている。
このことを考えると救いがある。死後を忘れることは避けるべきだろう。死後の粒子は莫大な核エネルギーを保有する。アインシュタインのE=mc2(E:エネルギー、m:質量、c:光速)で計算すれば物質1kgでの核エネルギーは広島原爆の1・5倍に相当する。
死体の体重に応じて、その数十倍の核エネルギーが地球上にさまよう。現在、地球上にある核エネルギーの総量などを計算するすべを知らない。我々すべて、莫大な核エネルギーを持ち、これは死後にも変わらない。
この点を考慮できれば、我々が生きている今、死後にも壁なしの繋がりを想像できるのではなかろうか。
人と人
人間関係はとかく難しい。夫婦間にも壁と言いたいことが多くある。一例を言えば、その人の幼児期の育ち方、以後に受けた教育、家族の事柄で、触れてほしくないことがあり、それが壁。触れれば相手のタブーに入り込むので、ややこしくて解決できない。
この際、壁を破らないまでも壁の向こうを想像し、相手を思いやれば、壁はないと同じになって問題は解決するだろう。夫婦円満の「コツ」。これはほんの一例で他にも方法はあるに違いない。
日本人同士、外国人との間にも多くの壁を感じた経験はどなたも持っておられると思う。隣人、知り合い、上司、同僚、友人、先輩、後輩との間に壊せない壁があるのはどなたも経験していることである。
家族でも親が子供と、どうしても通じないことを経験した人も多い。これは、両者間の壊しがたい壁と言える。
これをどのように除去するか。人生相談とか、カウンセリングなどがあるが、不幸にも自分で悩むだけで終始した結果、最後は予想もしなかった不幸な結末となったことが毎日のように報道されている。
外国に数年住んだことのある私は、初めは言葉が通じなくて、相手との間に壁を感じた。同地域に住んで、交流が必要な人との間にも出身の違い、その他色々な壁がある。前から滞在していた人が、この壁を除去すべく、一生懸命に努めてくれた。壁は徐々に低くなったが、どうにも壁を壊さない方もいる。
【前回の記事を読む】誰もが壁を持っている。自分の心に関係するか、社会の在り方に由来するのか、様々である