2nd STAGE 中部~北陸~山陰 2022/4/16(土)~5/7(土)2189.47km

4月19日(火)4日目 白馬 嶺方峠 鬼無里 長野県庁 長野 野尻湖上越妙高 直江津

そして当初は上越妙高駅前のホテルへ行くはずが、ある人から連絡を頂き、どうやら今夜はその懐かしい居酒屋へ行く事となりそうだ。

4月20日(水)5日目 直江津 能生 糸魚川 黒部 魚津

走行距離102.4km/STAGE累計距離552.6km /総累計距離(36日目)3524.37km

昨夜は、是非直江津に寄ってと声を掛けてくれたいけさんと、10年ぶりに会う事が出来た。

ホテルまでの送迎等にも細やかなお気遣いを頂き感謝感激であり、またこの時に頂いた10年前の「直江津に集まろう」集合写真も久々に見る事が出来て、今より更に日焼けして真っ黒だった当時の自分に苦笑しつつも、懐かしく楽しい時間を過ごせた。

思えばいけさんとはあの直江津で1回しか会っていないのに、何故こんなにも親しみを感じるのだろうか?と思ったが、あの時は我々一行を自分の地元である直江津まで無事送り届けるために終始先頭を牽いて走っていた後姿がとても印象的であった。

そして自転車で50km、100km共に走れば、その人の気遣いや優しさというものを否応なしに感ずる事となり、それが心の奥底にいつまでも残るからこそ、その人の印象が色褪せないのだろう。

いけさん、本当にありがとうございました。また会いましょう! 今日のルートは終始平坦基調の100kmという事もあり、ゆっくりホテルを出発して、いけさんが推奨していた久比岐自転車道を走ってみたが、これがなかなか良かった。

自転車道は路面が悪い事が多く、速度もあまり出せないため滅多には走らないのだが、ここは何だかその土地の雰囲気が直接感じられるロケーションであり、今後直江津から糸魚川方面へ行く時は、ここを通る事としよう。

その後親不知で道路路面補修工事による片側通行規制に引っ掛かってしまったが、自転車の自分を最後尾にしてくれて、かつ工事関係者の車両が真後ろから護衛する様に追走してくれたおかげで、この難関区間を安全に通り抜けるサプライズがあった。

この区間は、幼少期に父の出身地である富山へ車で帰郷する際に通っていたところであり、日本海が見えてきたらあともう少しで着くという感覚であったので、ずっと右手に見える日本海を見ながら走行していた。

あの時東京からずっとハンドルを握り続けていた父も、この日本海を見た時に、やっと帰ってきたという気持ちになれたのかもしれない。

一方反対側へ目を向けると、そこには北アルプスや立山連峰の見事な雪渓が広がり、そういえば帰郷は全て夏の時期であったため、この景色は初めて見た事に気付き……。

かつて自分の知らない、青年期の父が日常見てきた光景を、改めて垣間見ているのかもしれないと思いながら、ペダルを回し続けた。