実支出の面からみますと、退職後のシニアライフをひとまとめにして一律に語ることには無理があります。
一律に語ることができないシニアライフでは、ライフステージごとにゆとりある生活を実現するための、対策を考える必要があります。人の助けなしに社会生活をおくれる期間の健康寿命は、男性約73歳、女性約75歳と伸展する傾向です。
60代後半、70代前半のライフステージまでは、大病をわずらわなければ、多くの方は自律的に、活動的な生活を送られています。
「社会活動をする」「自己啓発活動をする」「余暇を楽しむ活動をする」などの、収入を伴わない活動を暮らしの中心におくことがあります。
収入を伴わない活動を暮らしの中心に置いた場合、必要となる費用を年金収入だけではまかなえないことを覚悟しなければなりません。
退職後のシニアライフでは、健康で活動的な生活を送られている方が多い60代後半、70代前半で、実支出が大きくなりがちです。
60代後半、70代前半のライフステージでは、得意とする分野を活かして週3日・週2日でも、収入を得られるような働き方を実現すべきです。
得意とする分野で収入を得られる働き方が実現できれば、シニアライフへの対応策ができているといえるのではないでしょうか。65 歳以降であれば、フルタイムで収入のために働くような暮らし方を選択しなくても、年金収入があるので充分まかなえるはずです。
年金収入を含めて、ゆとりのための費用をまかなうことができるような働き方を、75歳まで実現すべきです。
自然と感じる得意とする分野で収入を得る働き方が実現できれば、シニアライフは人生の楽園というべきではないでしょうか。