4月19日(火)4日目 白馬 嶺方峠 鬼無里 長野県庁 長野 野尻湖上越妙高 直江津

走行距離129.5km/STAGE累計距離451.2km/総累計距離(35日目)3422.97km

今回の行程は気温20℃前後を想定したウェア類を準備していたが、今朝の白馬は気温4℃と、もはや真冬であった。以前ここから嶺方峠を越えるルートを走った事があった。

あの時は既に夜間であり、加えて雨がザァザァ降っているという最悪な状況であったため、もう一目散に通過した記憶しかなかったのだが、今日は快晴の中を上っていき頂上へ到着すると……。

こっ、これは素晴らしい!!

いろいろな写真等で見聞きはしていたが、見事な雪渓を抱いた北アルプスのダイナミックな景観が目の前に広がる光景には、思わず息を呑み込む位に引き寄せられ、暫し呆然とする。

白馬

そして何故こんな素晴らしい景観のところを夜間に通過しなければならなかったのか?と、当時の長距離サイクリングの因果さを、同時に嘆いたのであった。

ここからビュ~ンと鬼無里へ下り、あの時更にと進んだ大望峠方面の道を左手に見ながら、よくあんなの走ったよなぁと、暫し苦笑した。

鬼無里から一本道で下った先に、何と20カ所目の通過地点である長野県庁があった。これは我ながら良いルートを選択したと自画自賛。昼食後、妙高へ再び登坂区間に入るが……。

丁度この区間はその昔に「直江津に集まろう」というサイクリング企画があって、自宅から自走中軽井沢で合流した幕張さんやいけさん一行に、途中加入したのりPさん達とヒルクライムアタックを繰り広げたところだ。

結局直江津のゴール地点であった居酒屋まで一緒に走った思い出深いところでもあり、直江津の宿の部屋で一緒に雑魚寝をした彼らは今どうしているのか?等と、当時を懐かしみながら走っていた。

あの時は我々関東組以外に東北や東海からも駆け付けて、大人数での宴会や修学旅行の様に相部屋で部屋飲みする等、今思い返してみても本当に楽しかった。

結局あの1回限りで終わってしまった事は残念だったが、後に1回の機会というものを大切にするきっかけとなった、自分にとってターニングポイントと言える機会だった。

 

【前回の記事を読む】旅の間ずっと初老の男性達ばかりから「仕事はどうしているのだ?」「辞めた!?」「生活はどうするのだ」「そんな事で大丈夫か!」と声を掛けられ続けこれを激励だと受け止めて前を向く

 

【イチオシ記事】我が子を虐待してしまった母親の悲痛な境遇。看護学生が助産師を志した理由とは

【注目記事】あの日、同じように妻を抱きしめていたのなら…。泣いている義姉をソファーに横たえ、そして…