エッセイ 小説 詩 せつなさ 恋 2024.05.26 初めて貴方を恋しいと思った。帰りたい、夢の中に。もう此処に貴方はいないから。 わたがしに触れたように 【第4回】 小林 世以子 切なくて苦しくて、それでも君に出会えてよかった この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 恋のよろこびと試練、日常のささやかな愛、等身大の自分……鮮やかでまっすぐな言葉がつめこまれた、100篇の詩を収録。※本記事は、小林世以子氏の書籍『わたがしに触れたように』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 雨・涙 雨の日曜日 今朝 初めて 貴方を恋しいと思った。 夢の中ですら 笑顔を作るのが難しかった。 貴方が微笑み返してくれた時 本当に嬉しかった。 帰りたい 夢の中に。 だってもう 此処に貴方はいないから。
小説 『僕が奪ったきみの時間は』 【第6回】 小西 一誠 「彼女さん、妊娠しているんだぞ」(……え? 妊娠?)父と母は、まるで僕が危害を加えた犯罪者のように、ひたすら謝っていた 【前回の記事を読む】吐き気と眠気で保健室へ通うようになった彼女…ある日彼女の両親が家まで来て、僕を見るなり怒りをぶつけてきた。その理由は…「お前、なんのことかわかっているのか?」それまで黙っていた父が、背後から聞いたこともない低い声で言った。「えっと……」戸惑う僕の心臓は、次に発せられた父の言葉に大きく飛び跳ねた。「緑川遥香さん、妊娠しているそうだよ」……え? 妊娠? 頭の整理が追いつかない。父…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第101回】 十束 千鶴 その時ドレスがひっかかり、左胸にたくさん詰めていたパッドが舞台上にはらはら落ちた。妙な冷静さで、急いで拾ったが… 【前回の記事を読む】"結婚しない選択"と親からのプレッシャー、「赤ちゃんの服を見て『あら可愛い。いつか孫ができたら買ってあげたいわ』って」「今日はお客さん、結構来てくれたみたいだね」「はい。お祝いの言葉もたくさんいただきました」社長は上機嫌で、くるみに話しかけてくる。しかしくるみはそろそろ慣れないピンヒールのおしゃれパンプスで靴ずれが痛み出して余裕はない。「うちには女の子がたくさんいてよかったよ…