1st STAGE           東海道~紀伊半島~山陽~四国~小倉

3月25日(金)28日目 宮島 岩国 徳山 防府 山口県庁 山口湯田温泉

走行距離 130.0km/STAGE 累計距離 2841.47km/総累計距離(28日目) 2841.47km

昨日ゴールしたホテルへわざわざ訪ねてきてくれたのは、何とリキさん。3年前沖縄で長距離サイクリング前夜の飲み会以来、その前は確か新橋の居酒屋? 嗚呼、飲んでばかりだ。

目の前にあるフェリーに乗り込み宮島の夜を堪能。自由人という事にかけては大先輩であるリキさんと楽しい時間を過ごして何故か同じホテルへ帰り、翌朝お見送りまでして頂いた。

リキさん、ありがとう。また地球のどこかで会いましょう!

今日のルートは結構悩ましく、岩国から山間が続くR2を使って最短距離で行くか、それとも距離は伸びても海岸回りの平坦ルートで行くか等と、岩国までどちらにしようか考えながら走っていたが、分岐点に来た時には無意識に最短ルートであるR2をチョイスしていた。

やはり人間、疲労が溜まってくると少しでも早く到着したいと、最短ルートを選択するものなのかと思った一方で、急がば回れという格言も存在しており、このチョイスが果たしてどう出るかと、ドキドキしながら山間の区間へと入っていったが、結果としてはそれ程の勾配区間はなく、徳山へ行く事が出来て、このチョイスは正解だったものの……。

ここから西日本の大動脈と呼べるに相応しい程の交通量を誇るR2がバイパスの様な環境に様変わりして、併走している車の速度がグングン上がってきたところに加えて、1、2km位の長いトンネルも現れてくると、もはやトンネル内はカオス状態、とても怖くて車道を走れない。

自転車が走れる様な広い歩道は反対車線側にあるため、まずは命懸けで道路横断してから歩道内をゆっくりと進むも、ハイスピードで途切れなく車が行き交うトンネル内は轟音の嵐であり、対向から車と一緒に飛んでくる風圧も加わり、早くここから脱出したいと懸命に漕ぎ続けた。

最後のトンネルをやり過ごして山口市内方面への分岐点まで来ると、ようやく胸を撫で下ろしたところへ強烈な追い風が加わり、あっという間に10kmの区間を押されて、18カ所目である山口県庁へ到着していた。

ここの県庁は新幹線沿いから少し離れた山間に近いところにあるため、瀬戸内から内陸部へ入るルートとなったが、何故ここに県庁を造ったのかは謎であるも、130kmの行程ながら17時前に到着出来たのは上出来である。

今日は旅を通じてすっかり馴染みになったルートインへ宿泊、もはやここの部屋着は自分にとってパジャマみたいな着心地となっていたのだ。