3月24日(木)27日目 今治港 岡村島 とびしま海道 呉 広島県庁 宮島
走行距離 98.37km/STAGE 累計距離 2711.47km/総累計距離(27日目) 2711.47km
いつもは朝9時に出発するルーティーンだが、この日はフェリーの出発時間に合わせて1時間早く宿を出て今治港へ行き、フェリーに乗船して岡村島を目指す。
今治の街がみるみる小さくなっていき、これで四国ともお別れかと、少し寂しい気持ちになるが瀬戸内の内海だからと思っていたら結構船が揺れてきた。
きっと早い潮流のせいなのだろうと、デッキの外に出て、外の風に当たりながら約1時間もすると岡村島が見えてきた。
この島からはとびしま海道と言われる道を通じて、橋を渡り継いで再び本州へ戻る事となるのだが、ここがまたとても素晴らしいところであった。
おそらく走り応えならばしまなみ海道に軍配が上がるのであろうが、こことびしま海道は海や島の雰囲気をより身近に感じられ、何より交通量が少ない事もあって、景色を眺めながらのんびりと走るのならば、こちらの方が良いかもしれない。
住宅のあるところへ行くと、段ボールを椅子代わりにして島の住民の皆さんがワイワイと話をしている光景が現れ、島の日常の姿も垣間見る事が出来て、しまなみ海道を訪れたのならば、是非このとびしま海道も走る事をお勧めしたいと思った。
そして安芸灘大橋を渡ればそこは本州であり、呉方面へ国道をアプローチすると一気に交通量が増えて、しまなみや四国がすぐに恋しくなった。
やがて久々に大都市と感じるところへ来るとそこは広島であり、17カ所目の広島県庁をチェックしてから、まずはこの繁華街から抜け出すべく湾岸まで進路を取って、湾岸沿いに今日の目的地である宮島を目指すが、橋がなかなか現れずに難儀し、宮島付近へ来て海沿いの道を進んでいくと、何と行き止まりであった。
すぐ横を山陽本線が走っているのだが、見渡しても向こう側へ行く手立てがないので仕方なく引き返し、やっと現れた高架線で向こう側にある本線に合流を果たして安堵するが、今時行き止まりの袋小路みたいなところがあるとは恐れ入った。
とにかくホテルへチェックインして支度を済ませて、今夜は懐かしい人との時間に備えよう。
【前回の記事を読む】連日100km超を走り続けるに耐えるコンディションを保つために愛用しているものとは
次回更新は5月26日(日)、8時の予定です。