「皆さん、お早うございます、日本民主保守党党首の武藤亜希子です。今日は私達の政党が連立政権の仲間入りをするなら、人事構想の条件としていた拉致担当大臣を担う楯岡さん、拉致担当副大臣を担う不審失踪者問題をライフワークとする村木冬彦さんに国土交通副大臣を担って貰い、尖閣諸島問題などに果敢に取り組んでくれる海洋学者の佐山明彦さんと一緒にこの衆議院東京八区から小選挙区候補者として、我が党公認で立候補して下さった勇気ある、津山寛候補の応援に駆け付けました。

津山さんはあの〇〇〇塾出身で、二〇代で都議会議員を経験され、その後国政に進出し衆議院議員の後、区長、参議院議員と豊富な政治経験を持つ我が党の重鎮です。

そんな中で私が一番津山候補を応援する点が、彼はたとえ一票差であっても、惜敗率が九九、九%であっても負けを認めて、ゾンビの如く復活当選しない事です。どう? 昔の武士の様に潔い良い方でしょう?

それに引き換え、与野党の候補者お二人は比例区にも重複立候補されているので惜敗率が六〇%台……分かりやすく言うとね、我が党の津山さんが一〇万票を得て当選したとして、それに対してライバルのどちらかが九万票でどちらかが六万五千票でも、比例区に重複して立候補していると政党が得票した票でお二人とも当選できてしまうことが可能なのね、姑息な話でしょう。

だからそんな理不尽なことが起きない様に小選挙区では『津山寛』と書いて投票し、もう一票の比例区では私が党首の『日本民主保守党』面倒なら『ミンホ』と書いて投票して下さらない? 宜しくお願いします」と言って、集まった有権者に向かって党首武藤が深々と頭を下げた。

この演説を聞いていた聴衆は万雷の拍手でこれに答えてみせた。この演説に続いて小選挙区候補者津山がマイクを握った。

「皆さん、お早うございます。区長時代は三期にわたり杉並区の皆さんにはお世話になりました。あの区長時代の経験を活かして参議院議員をやって居りましたが、私の力不足と政界のパワーバランスの中で思うような活動ができていませんでした。そんな中で今回、敬愛する武藤先生から私の党で働いてみないかと、お誘いを受け、お受けする事になりました。

私の尊敬する偉人は何といっても師である松下〇之〇先生を筆頭に、備中松山藩の山田方谷、越後長岡藩の河井継之助、そして私の生まれ故郷山口県には松〇村塾があり吉田松陰先生が居られました。

私は区長時代にこれらの先人の知恵をよく利用させて貰い、区の予算執行などに反映させておりました。山田方谷先生の先見性に学び、河井継之助先生が長岡藩の財政立て直しの際の指針とした『入るを図って出を制す』といった考えや、河井継之助の盟友であり松〇村塾の秀才と言われた小林虎三郎の『米百俵の精神』などです。…」

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