絵本・漫画 芸術 美術 詩画集 2024.04.26 トンボと猫と僕とその全体を観ている自分。トンボの先にあるものは…宇宙? 【前回の記事を読む】吾輩はニャンコである。愉しむために生まれてきた。これぞまさに猫道なのにゃん。 【イチオシ連載】【絵本】生まれたばかりの子犬に向けられた言葉「2匹か、少ないな」 【注目記事】妊娠を報告した後、逃げるように家を出てしまった彼。意を決して連絡してみると…
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『空に、祝ぎ歌』 【第28回】 中條 てい 「逃げなきゃだめなのよ。お願い、あんたにしか頼れないわ」変なことに俺を巻きこむな、とは言いつつも… 「あたしはずっとこの村にいるつもりはないのよ。街で怖い目に遭って逃げ帰ってきたけど、ジョジョが乗りこんだからには安心できないわ」「だって、あいつはニコのことできたんだし、お前だとは気がつかなかったんだから、もう心配なんかするなよ。仮に思い出したところで、あの時はどうもってくらいのことだろ。もう一年も前の話じゃないか」キーラはエゴルの話などまるで聞いていなかった。指でつまんだケースを無意識にぶらぶ…