エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 2024.03.20 にんげんがこわくてたくさん吠えて嚙みついたら獣医に連れていかれ目と歯と声が… 【前回の記事を読む】ある日私は「売れ残り」と呼ばれる他の犬たちと一緒に小さな檻へ入れられてしまった 【イチオシ連載】結婚してから35年、「愛」はなくとも「情」は生まれる 【注目記事】私だけが何も知らなかった…真実は辛すぎて部屋でひとり、声を殺して毎日泣いた
小説 『アイアムハウス』 【新連載】 由野 寿和 静岡県一家三人殺害事件発生。その家はまるで息をするかのように、いや怒っているかのように、大きく立ちはだかり悠然としていた 午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家…
小説 『奇譚空間』 【第10回】 八豆 うらり 「出版社に持っていけば高く売れる。5000万でお前のご両親に買ってもらってもいいよ」「よこせ!」デジカメを取り合っていたその時… 【前回の記事を読む】「四の五の言ってないでスマホをよこせ!」そう詰め寄ってくる高校時代の同級生に思わず…カバンを握りしめる原田に、今村はデジカメを覗き込んで言う。「俺さ、普通に楽しい大学生活を送っていると思ってたんだけど、いつの間にか借金がものすごくなっちゃって、サラ金とかヤバいところからも借りるようになっちゃって……で、困ってたら、幽霊の吉村ってヤツ……たぶん吉村の名前を騙ったどっかのヤツだと…