エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 2024.02.10 ある日私は「売れ残り」と呼ばれる他の犬たちと一緒に小さな檻へ入れられてしまった 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし 【第14回】 珠生 満ちる 「華ちゃん」という名前で呼ばれるまでの物語 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 日本中、世界中にたくさんの動物の命がある。厳しい環境で命を奪われてしまう動物もいれば、とても恵まれた環境で命を全うする動物もいる。そんな命の差をどうすべきなのか。動物の命について考えるきっかけになる、華ちゃんのおはなし。※本記事は、珠生満ちる氏の書籍『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 繁殖犬になった華ちゃんのおはなし
小説 『約束のアンブレラ』 【第8回】 由野 寿和 3ヶ月前に失踪した女性は死後数日経っていた――いつ殺害され、いつこの場所に遺棄されたのか? 激しい雨が次第に弱まり、木々の葉には美しい雫が溜まり始めている。時刻は午前十時半。応援に駆けつけた静岡県警の捜査員は現場周辺を封鎖し、地形の安全確認を行っていた。大通りは通行止めが実施され、周辺は土砂や流木が散乱し危険な状態だ。鑑識課の捜査員数名が周囲を取り囲み、ブルーシートの包囲線が敷かれていた。静寂の広がる藤山の山中では、静岡県警の現場検証が始まっている。鳥谷は息を大きく吸うと、周囲の匂いを…
小説 『永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]』 【第11回】 津田 卓也 鏡に向かって化粧をする母。いそいそと身支度をする母。下心丸出しで母を見る男たちの下品な顔。母に覆い被さる男たちの醜い体… 【前回の記事を読む】バカな女だ。ただのバカか? 悲劇のヒロイン気取りか? それとも退廃的な快楽が好きな変態か? 男もクソだがあの女もクソだ4今日子が河合に惚れているのはすぐにわかった。ほかの連中には見せないような笑顔を何度も見せていたからだ。河合は女の扱い方にも慣れており、たびたび博昭を感心させた。と同時に博昭は嫌悪した。その嫌悪感は激しく、博昭自身、湧き上がる暴力衝動に困惑した。ケータイが震え…