15才(中学3年秋~中学卒業) 1971年10月27日(水)~1972年3月16日(木)

1972年1月1日(土)

でも私にはとても心配なことがあります。それは父のことです。父は私を小さい時からとてもよくかわいがってくれました。でもそのかわいがり方に問題があって、私が悪いことをすると、私が悪いのではなくて私に関係する人達のせいにするのです(母さんや先生など……)。

だからものごころつくまでは私はわがままいっぱいに成長してしまいました。父の考えは少し異常だと思いはじめました。父は、私が母と楽しく話したり笑ったりしているとやきもちをやいてしまうのです。

私は父があまりに私のことばかり気をつかうのでノイローゼぎみになっていました。そしてほとんど口をきかなくなりました。私は父が家に帰ってくるだけでもゾーッとしたくらいです。

そして父はいつも母を私達子どもの前でバカにします。けなしたりするのです。私はそんな父を見ていると、よけいに母に同情して母のことばかりに気をつかうようになりました。

弟もそうです。弟も私達には何の気なしにしていますが、父のことを変に思っているにちがいないのです。みんなといっしょに楽しくしている時の父は別にどうもないのですが、時々変になるのです。

父というのは家族の中心なのですから、話す時はみんなに、みんなと話し合わなければならないと思うのです。けれど父は時々私のほうばかり向いて私にしか話さない時があります。

母と話すのはあたりまえなのですが少し変わっているといっておかしくないのです。それを見て母は、私にやきもちをやきます。私がだんだん大きくなっていくから、母は年をとっていく……それはあたりまえなのに、私が成長するのをおそれてでもいるように……