第1章 人生の座標軸としての自分軸

1　自分軸の前提

（3）死生観と人生の5大事実

e）　夢・志

サキ：すなわち、小さな目標の設定 → 小さな成功体験の積み重ね → 学習性自己効力感 → 自信 → 最終目標・夢の達成ですね。

コウキ：そのとおりです。この際にポジティブな自己宣言をすることによって願いを叶えるように潜在意識に働きかけるアファメーション1)や貼紙(はりかみ)法などの方法が有効です。

　

POINT　死生観と人生の5大事実

①人生の5大事実には今・ここ・自分・1回性・夢・志があります。

②「今・ここ」では今生思考・理想的な心の状態・マインドフルネスなどが、「自分」では主人公思考が、「1回性」では心的外傷後成長・死生観の確立が、「夢・志」では夢・志の明確化が重要です。

　

（4）　最重要な価値観の明確化

サキ：自分軸の設定のためには自己にとって「最も重要な価値観」を明確にしておくことが大切ですか。

コウキ：そのとおりです。悔いがなく充実した人生を送るためには、自分に心の平安2) や平和・喜びや生きがいをもたらす最もコアとなる重要な価値観を6つ位明確にし、それらを特に大切にします。この自己にとって「最重要な価値観3) の種類」は、それぞれの人によって千差万別ですが、これには例えば、家族などの人間関係、健康、夢、生きがい、幸せ、愛、学び、好奇心4) （チャレンジ精神）、仕事、社会貢献、お金などがあります。

サキ：わかりました。最重要な価値観を6つ位明確にすることですね。

コウキ：そのとおりです。このことによって、最も重視するものを自分の中心軸として集中的に大切にすると同時に、それ以外のものについてはあまり気にかけないということによって生活にメリハリが付きます。

ことによって生き方も楽になり、ストレスも軽減され、大切な人やものに囲まれた豊かな人生を送ることができます。

サキ：なるほど……メリハリのある幸せな人生を送るためには最重要な価値観を明確にしておくことが大切なのですね。

コウキ：そのとおりです。