第1章 人生の座標軸としての自分軸
2 考え方
(2) 人生の目的
② 行動のエネルギー源
コウキ:典型的には母親のわが子に対する慈愛ある行為のように、私たちは自分のためよりも他者のための方がより頑張れ、無限のエネルギー源となります。また、自己の生活を成り立たせている他者からの様々な好意・援助・支えや恩 1に感謝(報恩感謝)し、恩返ししようとします。
サキ:よくわかりました。すなわち、お世話になった人々に対する恩返しという利他的な思考に基づけば、自己の人間性の向上ばかりでなく、社会的成功もできるということですね。
コウキ:そのとおりです。
POINT 人生の目的
①明確な人生の目的を設定することが人生の羅針盤やエネルギー源として成功し幸せな人生を送るための大前提となります。
②人生の目的には西洋流の自己実現と東洋流の自己完成があるが、後者の自己完成は自分の夢の実現(自利)と社会への貢献(利他)とが統合された(自利利他)より一層次元の高い目的です。