(3) 六自力

① 六自力

サキ:「六自力(ろくじりょく)」という言葉は初めて聞きました。これは何ですか。

コウキ:そうですね。この六自力は新しい言葉であり、理想的な社会制度である民主主義・自由主義における人権、人間性や個性を大前提とするものです。すなわち、自分軸は自分の価値観などに従うものなので、その生き方として六自力がその前提となります。

ここで「六自力」とは自分が意思決定や行動を行う際に自分の心が持つべき6つの精神的な力(「6つの自己の精神力」すなわち「六自力:自由・自主・自律・自立・自尊・自燈という精神力」)のことです。

ここで、①「自由」とは思考や行動を他からの強制ではなく、自(みずか)らの意志に由(よ)っていこうという精神のことです。すなわち、他者からの強制や他者に対する期待や依存がない時に私たちには本当の自由があります。究極の自由はどのような状況においても自己の道や態度を自らの意志によって選ぶ自由です。

このように自由には自主性と選択権が必須であると同時に常に責任が伴います。

また、②「自主」とはすべてのことを他によらず、自ら主体的に考え行動していこうとする精神のことです。

そして、③ 「自律」とはすべての刺激や出来事について直接感情的に反応せず、理性に基づいて、(他から律せられるのではなく)自ら統制して考え行動していこうとする精神のことです。

さらに、④「自立」とは経済的・思想的に他に依存せず、自己の独立性を確保しながら考え行動していこうとする精神のことです。