第1章 人生の座標軸としての自分軸
本章では夢を叶え楽しく幸せな人生を送るための「人生の座標軸としての自分軸」について説明しています。このために「人生というドラマを織りなす経糸と緯糸としての法則」「本当の自分」「成功し幸せに生きられる人」などについて解説しています。
ここでは夢を叶え幸せ※1になりたいと願う若さ溢れ希望に満ちた咲(愛称「サキちゃん」)が、成功し幸せを摑んだ仲良しの大成者:幸輝氏から貴重なアドバイスを受けています。
サキ:コウキさん、なぜ「人生の座標軸としての自分軸」が重要なのですか。
コウキ:サキちゃん、これから人生において夢を叶え幸せに生きるための重要なヒントをできるだけ易しく説明するのでしっかり聞いて下さい。
それではまず「人生」についてですが、私たちが「生まれてきた意義」としては楽しくやりたいことをやり、なりたい自分になり、欲しいものを手に入れ、自分を取り巻く人達と良好な人間関係を維持し、社会や環境のために貢献するため、言い換えれば、明るく楽しく夢を叶え良好な人間関係や地球環境の中で皆と一緒に幸せな生活を送るためです。
そして人生で自分がコントロールできる最重要なものは「生き方」です。この場合、「良い生き方」※2とは心が平安で最高善とされる幸せになる生き方(「心が平安で幸せな生き方」)すなわち自分の個性と価値観※3に従って夢や目的に向かって陽気にワクワク※4して自分らしく生きるという生き方です。
※1 幸せは人生の最高の目的であり、自分で自分に与えることができます。ここで「幸せ」とは心が平安で穏やかで心地よい状態すなわち幸福感のことです。幸せは外部の状況に関わらず、自己の極めて主観的な心のあり方すなわち幸せである(be happy)という状態です。この場合、今心の平安や喜びなどの幸せを感じる(feel)ことが大切です。このためには、日常的に心の状態(マインドセット:MS)が明るく前向きでポジティブであることが大切です。
※2 良い生き方として「上善如水」(上善は水の如し:老子)があります。なお、名誉やお金(名利)は良く生きるための手段であり、目的ではありません。「人間性豊かな人間としてやるべきことをすること」が良い生き方です。
※3「価値観」とはあるものが他のものよりも価値があり好ましいという確固とした信念・考え方のことで、善悪や好き嫌いなどの価値を判断する場合の基礎をなす物事の考え方のことです。
※4「ワクワク」はオノマトペ(擬声語)の1つで、良い未来を想像し期待している時に、心の底から湧き上がる心が弾む興奮感や期待感を表す言葉であり、この状態では快感ホルモンであるドーパミンが分泌されています。このように期待するだけでも心は前向きでポジティブになります。反対に不安などで自然に生じるテンションの高い状態が緊張であり、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌され、普段以上にエネルギーが消耗されています。これを解くのがリラックスです。