コウキ:また、人生において私たちの夢が人生の設計図として描かれ、行動によりそれが実現されていきます。そして、人生は常に選択と行動の連続であり、因果律に基づいて今のあなたは過去の選択と行動の集大成であり、将来のあなたは今の選択と行動の結果です。
すなわち、今をどのように生きるのかによって人生は大きく異なってきます。それゆえ、人生はワクワクし情熱をもって夢に向かって、楽しく幸せな道を自由に選択し切り拓いていくことが大切です※5。
そこで、人生において夢を叶え幸せで生活の質※6の高い最高の人生とするためには、まず他人や社会の意見・評価や世間体などに依存し、ぶれの激しい他人軸ではなく、自分の自由で主体的な思考や価値観に基づき希望に満ちたしっかりとした「人生の座標軸としての自分軸」※7を持ち、自己完結的な人生(自走人生)を送ることが大切です。
サキ:つまり、他人軸に基づく「船頭多くして船山に登る」ではなく、自分軸に基づく羅針盤と海図を備えた船に乗り、夢を叶え幸せな人生を送ることが大切であるということですね。
コウキ:そのとおりです。すなわち、ニーチェの超人のように自分がコントロール可能な目標に集中し、それに最善を尽くすという最善主義の思考習慣を持ち、自分自身を人生の主人公とし、主導権を持ってわが道を行くという高い意識と思考・行動習慣を持つことが大切です。自分軸を持つことによって人生に取り組む姿勢が積極的となり、他者と自分との課題分離がなされ、自己の意識が他人や社会による意見や評価という他律的な不安から解放され、自分の価値観や夢などにより忠実で前向きな判断と行動ができるようになります。
この自分軸と向上心を持てば生き方に対する高い意識と旺盛な好奇心と自分の力でポテンシャルを高め、成長し続け自主性や創造性も発揮できます。これによって夢の達成がなされ、より一層の社会への貢献も可能になります。
※5 反対に自分で最良の選択をしないということは自分で主体的に選択しないということを選択しているということです。
※6「生活の質」(QOL:quality of life)には例えば、心身共にバランスが取れ健康であること、ワーク・ライフ・バランスが良いこと、親しい友人が沢山いて良い人間関係が成立していること、夢を追いかけ日々ワクワクしていること、暮らしに彩があること、心豊かであることなどがあります。
※7「自分軸に基づく生き方」は自由・自尊・自主性・自立性に基づき「真実の自己に目覚めた」自力による自立人間として自分で責任をもって選ぶという選択をする生き方であり、他方、「自暴自棄」や「他人軸に基づく生き方」は依存性に基づき「真実の自己に目覚めていない」他力による依存人間として自分では責任を持って選ばないという選択を行う生き方です。この生き方は自己の現実を選択し創り出す力を放棄し、他人に託してしまっています。成功し幸せになれる「自分軸になる方法」には、真実の自己に目覚めること、自己の明確な意思・信念・価値観を持つこと、自分を好きになること、嫌われる勇気を持つこと、自愛(セルフ・コンパッション)すること、自己肯定感を高めること、自己の存在意義を認めることなどがあります。