2Eとは、twice-exceptional(二重に特別な)という意味で、特定な能力・技能について苦手がある一方で、何か他の得意な能力を持つということで、二重に特別なのですね。
私の知り合いに世界的に活躍されている研究者がいます。その人は子どもの頃に、落ち着いてイスに座っていることができなかったので、自由に動き回っていたようです。その人が「あの時イスに縛りつけられていたら、今の私はなかったと思います」と言っていました。
私は残念ながら特別な能力や技能を持ち合わせていないような気がしています。ですので、いわゆる凡人です。私のような凡人が、マックスのような天才をダメにしてしまうことのないように、発達のデコボコを持つこどもたちを多角的な視点で捉え、得意な能力を伸ばしていくお手伝いができるように力を尽くしていかなければならないなあと思っています。
愛情の絆 安心感はどこから?
今日はアタッチメントのお話をしたいと思います。赤ちゃんは生まれながらにして人と関わるためのスキルを持っているといわれています。
赤ちゃんは一人では生きていけないので、主な養育者となるお母さんとくっつくことを保とうとします。このくっつくというのが、アタッチメントなのです。
赤ちゃんはお母さんとくっつくことで、お母さんをモニターして、養育してもらえるように自分を調整しているのです。赤ちゃんってすごいでしょう!
このような特定の対象となる養育者とくっつくことで形成される愛情の絆を「愛着(アタッチメント)」といいます。この愛着形成が、子どもの安定した情緒の発達を促し、その後の対人関係にも影響を及ぼすとボウルビィは指摘しています。