小説 詩 恋愛 2024.02.10 詩集「ホロス」より三篇 ホロス 【第3回】 rim. 何かひとつでも、あなたの心を軽くするヒントがきっとある――。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 季節のゆるやかな移行とともに、誰しもが経験する様々な感情をのびのびと描いた詩集。※本記事は、rim.氏の書籍『ホロス』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。 飛べ! 意識は広大だから 落ちていくように 一瞬の隙間に身を委ねよう それはまるで 高いところからバンジーショー
エッセイ 『迷子 うつと離婚と私』 【第11回】 野沢 りん 救急車で運ばれた夫。間違えて開けた携帯には…「会いたい、愛している」 遠くからお見舞いの人は少ない。お見舞いの人がくると羨ましい。患者は嬉しいのか恥ずかしいのか誇らしいのか赤くなる。ホールの隅のテーブルで手提げ袋を受け取る。私たちは遠くから見るともなく見る。でも気になる。そのうち、一人偵察に行く。「どうやらお菓子のようだ」と報告。洗濯物の時は速やかに解散する。お菓子を頂いてもお見舞いの方が帰ると看護師さんに預けることになっていました。どうしたことか、家族のお見舞い…
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[人気連載ピックアップ]』 【第16回】 武 さき 姉たちとの温泉旅行を終え一人になった瞬間「あの、すみません少しいいですか」変な人が声をかけてきて... 翌週、今日は姉達と日帰りで温泉観光地へ。温泉入ってお土産を買った。四時頃帰る予定。俊さんは朝から会議で夜は懇親会でお夕飯がいらないので、姉達と出掛ける事にした。四人揃って出かけるのは久しぶり。十時に待ち合わせして、出発だー。美味しいお昼、散歩してお茶しておしゃべりたくさんしてそろそろお土産買いに行こうと席を立った。俊さんの好きな赤かぶの漬物、ザラメ煎餅とたくさん買った。そろそろ帰る時間。駅に向か…