第3章 パパの心と行動をプラスにする33のプチ工夫

⑥過小評価しない! 陰褒めの力

もし、パパ友の飲み会で、パパ友の一人からこんなこと言われたら、どんな気分になりますか?

「うちのカミさんから聞いたよ。ゆーきさんママ、ゆーきさんのこと、めっちゃ褒めてたよ。

『仕事で遅くなっても、食器は洗ってくれる。休みの日は公園で子供と遊んでくれるから、本当に助かる』って」

どうでしょう。とても嬉しい気分になりますよね。これは、自分が必要とされている、価値のある存在であることを認識させてくれます。私達は、第三者を通した良い話は、信憑性が増す印象を持ちます。これを心理学では『ウィンザー効果』と呼び、コミュニケーションが上手な人や、好感度が高い人は、意識的、無意識的に陰褒めが上手です。

直接面と向かって、相手を褒めることに抵抗のあるパパは是非、陰で褒めることを試してみて下さい。

しかし、そうは言っても

「何だか照れくさい」

「自慢しているように聞こえて抵抗がある」

と、思うパパも多いのではないでしょうか。事実、自分のママ自慢をしているパパ、ほとんど見たことがありません。

この原因は所有意識からきているのではないでしょうか。謙虚さが尊ばれる日本では、身内を褒めると浮いてしまうのではないかと思う勝手な想像が、パートナーを積極的に褒めることにブレーキをかけているのかもしれません。しかしパートナーはあなたの所有物ではなく、他人です。"一人の人間"として、褒めない手はありません。

ちなみに僕のケースでは、妻の話になったら、必ずこう言うようにしています。

「僕のカミさんは超優秀。めちゃくちゃ尊敬している。家族の細かいことは全て対応してくれる。よく気づくし、おまけに美人。正直、僕にはもったいないよ」と。

この話をすると、たいてい「素敵」、「凄い」のようなポジティブな反応が返ってきます。是非、陰褒め使って下さいね。特に効果を示すのはママの実家での会話。ママの両親に

「めっちゃ感謝しています。助かっています」

と伝えるだけで、どれだけご両親、そして後にこの話を聞くママが喜ぶか。

是非、日頃思っている感謝を言葉にして伝えて下さいね。その一言が夫婦関係を充実させることは間違いありません。