愚直人生~『第四の人生』について

これまでの人生で、私の流儀として、何事もポジティブに受け止め、前向きにチャレンジする。多少しんどくてもそのほうが楽しいし、そのようなことを手記にして、近況報告の形で友人・仲間たちに発信するといろいろな反響をいただきます。

“それがまた刺激となり、元気になる”というような人生スタイルでやってきました。また、“思い立ったら始める、始めたら続ける”ということも流儀としてきました。

このたびの事故について友人から、これまで走り続けてきたので、しばし休め、という天の思し召しでは、という慰めをいただいたのですが、試練のリハビリも私のこれまでの流儀で愚直に挑戦をし続けてまいり、今、ここに至っております。この先はiPSなどの再生医療の実用化への期待もありますが、リハビリでどこまで進化できるか、のチャレンジを続けてまいります。

古巣の友人から、私の今の第三の人生のありようを見て、“第三の人生を全うし、新しく曼荼羅模様の第四の人生を健全な形で過ごしておられる”とのメールをいただきました。

見方によっては、ロボット歩行器を相棒として外出もでき、社会との接点も持っている、おかげさまで、多くの良きリハビリ関係者に支えられ、友人・仲間との絆も深い、家庭的にも、家族に守られ、ひ孫にも出会えている、等々。

このこと自体、すでにリハビリ人生を超えた『第四の人生』にある、とおっしゃっているのかもしれません。そうであれば、誠にありがたいことと受け止めたいところです。

しかし内実はとてもとてもそのようなことではございません。私が第四の人生と位置付けるのは、二○一二年二月の事故以来の第三の人生、リハビリ人生を卒業し、あくまでも自立歩行を取り戻した人生であり、まだまだこれからです。

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