私がこうなって、古巣の大先輩から、“傷病にもメリットがあるよ”といって励ましていただきました。
傷病をポジティブに捉え、困難に遭っても、それから逃げずに向き合う、めげず・あきらめず、前を向いて立ち向かい打ち克つという意味で、大先輩からは「あきらめない心」を教えていただいたのだと受け止めました。
再起・社会復帰に向け、相棒となっているロボット歩行器に頼らない“自立歩行”は、リハビリで果たして実現可能なのか。目標と希望を持って、あきらめずに根気の要るリハビリを息長く続けていく覚悟でございます。
二○二○年七月からは新しい挑戦として、ガラケーからスマホに切り替え、ラインの世界も覗いており、試行錯誤しながらも楽しみが一つ増えました。
また、異業種キャリアの仲間のウェブサイトにも同年七月からメンバーに入れていただきました。これからも一つ一つ新しいこと、私なりの可能性を追求していきたいと願っております。
二○一九年六月『チャレンジド魂』上梓に関し
『チャレンジド』とは耳慣れない言葉かと存じますが、アメリカでは、身体の不自由な人を “ハンディキャップド”とネガティブには言わず、健常者のチャレンジとは区別して、“チャレンジド”とは前を向いて挑戦する人、とポジティブに表現しているようです。
身体の不自由な私にとっても、リハビリの運動の一つ一つ、日常生活の動作一つ一つがチャレンジでした。『チャレンジド魂』の題名はこれに共感して選んだ次第です。
なお、前の本に書きました「サラリーマン人生」「退職後の起業」「マラソン体験」などの主要部分を巻末付録として転載しております。