【前回の記事を読む】80、90代でも「生涯現役」を貫く秘訣。元気な方々みんなに共通しているのは、「健康づくり」だけではない! 家に閉じこもらず…
第一部 チャレンジド人生
第四章 第四の人生~私自身の新しい生き方模索中
マスターズマンション宝塚中山・中楽坊での新しい人生
1.マンションから約1キロ半ぐらいの妻のグループホームに歩行器で歩いて面会に行く。
2.社会参加の一環でマンション内の生活部会という組織に属し、仲間との交流を深める。
3.同じくマンション内同好会、運動・文化面の集い「わくわく倶楽部」の中の吹き矢クラブに入会。
古巣の長年の友人へ(一九六五年一月米国NY駐在以来の友人)
Tさん
83歳のクリスマスを迎えられ、おめでとうございます。そして、私にもご丁重な書信とともにクリスマスギフトまでお送りくださり誠にありがとうございます。ご家族そろって健康で明るく各自の目標に向かってまい進中と承り、ご同慶の至りに存じます。
貴兄今年83歳、来年は年男。目標は“米寿”“卒寿”を超えて“白寿”。
ご存じと思いますが、「来福笑門」の“長寿の慶び”の中に、「卒寿」九十歳でお迎えに来た時はそう急がずともよいと言え「白寿」九十九歳でお迎えに来た時は頃を見てこちらからぼつぼつ行くと言えとあります。
私なりに、長寿への励ましの言葉として受け止めているのですが、「人生100年」時代ですから、心がけ次第で白寿を超えて、健康長寿・長生きされる方もどんどん増えていくと存じます。
現に、私の母(明治三十七年生まれ)は数年前、幸い認知症にもならず健康長寿で、110歳で天寿を全うしました。また、私の郷里・紀伊田辺の同級生で、よく励ましの電話をくれる元気な仲間がいて、120歳までがんばると言っております。お互い一日一日を大切にしながら健康長寿にチャレンジしていきましょう。
余談ですが。リハビリに通う送迎車に同乗されるおしゃべり好きなおばさん二人(まだ70代かな)がおられます。その中のお一人から、他愛ない日常会話(医者通いの話も多い)の中に時々、“(この)今がしあわせなのかな”とか“これがしあわせなんかな”との言葉が聞かれます。
普通の井戸端会議も好きなタイプなのに、愚痴とか嫁のこととか、という類の話は出ない。えらいな、と思いながら二人の会話を聞いていた時ふと、毎朝日課として、般若心経を写経している話が出ました。特に意識して仏教の話などされたわけでない会話の中で出たのです。
このおばさんが時々自然に“これがしあわせなんかな”などという(感謝の)言葉が出てくるのには、般若心経の“真髄”とされる“とらわれないこころ”が自然に身についておられる(よく言われる三毒“我執、怒り、愚痴”にとらわれずに)ようにさえ感じられます。