④生きた英語を学ぼう

英語学習の必要性については、あちこちで議論されています。日本人の英語能力は、世界でも最低に近い状態です。とりわけゆとり教育のためでしょうか。大学生の英語能力はこの数年でさらに低下しています。

これまで中学生からスタートしていた英語の学習を、現在では小学校からはじめられています。英語により親しみを持つようにとの趣旨で、幼少の頃からの教育の改善が進められたのでしょう。

若いころから英語に親しみを持つのは、よい試みです。中学から本格的にはじまる英語の学習に、スムーズに入っていけるでしょう。他方、大学入学のためのセンター試験でも、生きた英語の能力を試そうと、リスニングの問題が出てくるようになっています。

また医学専門の教育の場でも、英語での学習を通して、専門用語を含めた英語学習は役立ちます。特に最先端の医学を学ぼうとすると、英語の文献を読むことが求められます。

あとでも触れますが、最先端の医学研究に接するには、どうしても英語文献を短時間で要領よく、かつ数多く読んでいく必要があります。また自分自身の研究成果を発表するには、国際学会での発表はもちろん、英語論文の作成が求められます。

医師となって活躍する場の一つに、各種の学会参加があります。

専門医を取得し、それを継続するために、自分のあった専門領域の学会に所属します。その学会に定期的に参加することになります。たいていの大きな学会は、国際化が進んでいます。国際的に活躍している著名な専門家が、参加されます。

最近では招待講演者をはじめ、近隣のアジア諸国からの参加者が増えています。学会では、日本人の専門家らとの交流の場も広がっています。そのような中で、日常英会話はもちろん、専門用語を用いた医学英語の理解と、英語で意見交換が役立ちます。